インフルエンザが流行していますが、その治療薬をどうしたら良いか悩んでいる人も多いと思います。こういう治療に漢方薬を活用している、南区の幸内科クリニックの内科医の松山稔さんが「札幌南区子育てガイドPEEK-A-BOO(ピーカブー)」のサイトに寄せています。許可を得て転載します。
現在大流行のインフルエンザですが、A型B型ほぼ同数というのが外来での実感です。
さて、マスコミの報道や厚生労働省の判断など治療薬のタミフルの問題について皆さんもどうしてよいのか悩んでいることでしょう。最近の外来では、お母さん方や子供達本人を含めてインフルエンザに感染してしまった時の治療薬は何を選択するかということに重点を置きます。大人や10歳以下の小児、特に乳幼児までは、お母さんと相談の上よく観察して下さいと指示をしてタミフルを処方しているケースが多いのです。
タミフル以外の治療薬
しかし10歳代になると処方できないので、もう一つの治療薬であるリレンザ(5歳以上に処方可能です)という薬を考えるのですが、現在注文が殺到していてなかなか需要を満たしてくれません。つまり手に入りません。もう一つシンメトリルという薬がありますが、こちらはインフルエンザA型にのみ適応があり、インフルエンザB型には対応できないのです、また比較的早くに耐性ができ効かなくなることが多い薬で現在はあまり使われていませんが使うことはできます。
漢方薬の麻黄湯と桂枝湯
さて以上が代表的なインフルエンザの抗ウイルス薬ですが、もう一つ漢方薬があることをお知らせしておきます。麻黄湯という薬です。私も子供達の風邪薬としてよく使います。麻黄湯には抗ウイルス薬としての力があり、私はタミフルなどとほぼ同等の効果があるという実感を持っています。麻黄湯を内服すると夜間に眠れないということがありますが、桂枝湯という漢方薬を加えることでそのような問題は無くなります。
最近、中学生の患者さんもこの麻黄湯と桂枝湯の内服で2日間で解熱しました。タミフルの様な問題行動について心配することもなく安全に内服治療ができるのです。現在大流行のインフルエンザは今後も昨年同様5月頃まで続くことも考えられます。治療薬に漢方薬も選択できることを知っておいて下さい。
(2007年4月3日・内科医 松山 稔 〜「札幌南区子育てガイドPEEK-A-BOO(ピーカブー)」より)