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札幌と韓国の劇団による「蟹と無言歌」 2009年11月22日〜26日、シアターZOO

 2009年のさっぽろアートステージ舞台芸術部門 「札幌劇場祭 Theater Go Round 2009」のプログラムの1つ、劇団TPSと韓国の劇団青羽(チョンウ)の提携公演「蟹と無言歌」が11月22日(日)〜26日(木)、シアターZOOで上演されます。

 「TPS」とは、シアタープロジェクト札幌の略で、札幌を拠点にプロフェッショナルな演劇創造を目指す北海道演劇財団主宰の劇団です。札幌を拠点とし、道外のほか、海外ではハンガリー、広州、ソウルでも公演を行っています。

 「蟹と無言歌」は、互いの国で公演を行うなどの交流をしてきた、韓国の劇団青羽(チョンウ)との初の提携公演となります。TPSのチーフディレクター斎藤歩さんの脚本を、劇団青羽代表・演出家のキム・カンボさんが演出し、同劇団から2名の韓国俳優も出演します。

 典型的な日本人・韓国人たちのやりとりや会話に、社会問題がちりばめられています。韓国語のセリフがありますが、舞台横には字幕用スクリーンがあるので安心です。

劇団青羽代表・演出家のキム・カンボさんにお話を伺いました。

 初めて斎藤さんの台本を見た時は、社会的な問題を重く扱うものが多い中で、自然にユーモラスに扱っていて、面白いと思いました。
 しかし、1つの台本を感じる観点が日韓で違い、最初は自分の環境の中でしか演出をしていませんでしたが、どうしたら日本人というメンタリティにあう演出になるかを心がけています。お客さんが愉快に見れるよう尽力したいと思っています。逆バージョンで、韓国が舞台で、日本人が演出するとまた違うのかもしれませんね。

 違う人間同士が集まった稽古は難しいけれど楽しいです。俳優たちは体で克服しているようですが、演出家は言葉が大変だからかな?頭を使うから疲れます。心を使わないといけませんね。体調が悪かったのですが、札幌に来たら良くなりました。故郷のようです。

 韓国演劇は、過渡期にあります。日本のように多様性が必要だと思います。きちんと演劇を考えなきゃいけないところにいますね。

プロデューサー木村典子さん、劇団青羽俳優のイ・ホンジェさんとキム・エリさんにお話を伺いました。

 斎藤さんは、韓国語、日本語を難しくならないように、うまく言葉の違いを台本の中で書いています。舞台には字幕スクリーンがあり、その出現するタイミングや、その存在を大っぴらにしているので、演者のセリフやコミュニケーションも円滑になっています。
 12、3年、韓国で活動していますが、北海道とどうやって関われるかと思っていました。今後は地方都市との交流をやっていきたいです。(木村典子さん)

 俳優同士、日本語・英語で何とか話をするのが面白いです。国籍は違うけれど、どうにか理解しようとするところからコミュニケーションがはじまります。作品の内容にも同じことが言えます。(イ・ホンジェさん)

 一緒に稽古をしてきて、集団生活、掃除、上下関係など、劇団のあり方が日韓同じで安心しました。人と人が出会い、受け入れ、共に生きていくところを見せたいです。外国人を受け入れてくれる温かさは日韓共通だと感じました。(キム・エリさん)

(2009年11月16日・記)

TPS+劇団青羽(チョンウ)提携公演「蟹と無言歌」
期間 2009年 ロビーオープンは開演の1時間前、開場は開演の30分前
11月22日(日) 15:00開演
11月23日(祝・月) 13:00開演/17:00開演※
11月24日(火) 19:00開演
11月25日(水) 19:00開演
11月26日(木) 14:00開演※/19:30開演
※印の公演終了後は、トークショーがあります
場所 シアターZOO(札幌市中央区南11条西1丁目ファミール中島公園地下1階) 電話 011-551-0909
※地下鉄南北線「中島公園駅」1番出口から徒歩5分
チケット 
一般3.000円 学生2,500円 高校生以下2,000円
※学生・高校生以下は学生証の提示必要、未就学児童の入場不可
チケット取扱い ローソンチケット(Lコード:19224)、チケットぴあ(Pコード:398-840)、4プラプレイガイド、大丸プレイガイド、北海道演劇財団
予約・問い合わせ 北海道演劇財団 電話 011-520-0710 E-mail office@h-paf.ne.jp

脚本 斎藤 歩
演出 キム・カンボ
出演 TPS/木村洋次、岡本朋謙、佐藤健一、宮田圭子、高子未来
劇団青羽/イ・ホンジェ、キム・エリ

画像:TPS+劇団青羽(チョンウ)提携公演「蟹と無言歌」
TPS+劇団青羽(チョンウ)提携公演「蟹と無言歌」
物語は、2人の韓国人が日本社会の中で、蟹の事件や日本人たちと出会い、認めあったり、まとまったりしながら、何かを見つけていきます。内容は非常に日常的ですが、その中に問題が隠されています。

画像:木村典子さんとキム・カンボさん
旭川出身で、韓国で活動するプロデューサーの木村典子さん(左)が、キムさん(右)の演出を翻訳して俳優たちに伝える。

画像:稽古
2009年11月13日に行われた稽古の様子。手前のうしろ姿がキムさん。「一方的にセリフを言わないで、相手の話を聞いてから」などの指摘が。稽古はもっと怒鳴り声が響くと思っていましたが、キムさんはとても穏やかで、日本語を交えた仕切り直しの掛け声も優しく、取材にもしっかりと目を見て対応してくださいました。

画像:稽古
劇団青羽俳優のイ・ホンジェさん(左)とキム・エリさん(右)。真ん中はTPSの木村洋次さん。韓国2人の日本語のセリフはとても上手。木村さんの韓国語のセリフも字幕で見ると面白い内容なはず。


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公式・関連サイト

 SAPPORO ART STAGE(さっぽろアートステージ)
  └ SAPPORO ART STAGE-舞台芸術部門 Theater Go Round 2009
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