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2009年のさっぽろアートステージ舞台芸術部門 「札幌劇場祭 Theater Go Round 2009」は、市内9つの劇場が参加し、11月1日(日)〜12月5日(土)まで40作品が上演されます。
参加劇場の1つ、西区のコンカリーニョでは、旗揚げから10周年を迎えた「劇団千年王國」をお祝いするプログラムが行われます。
「トリビュート!千年王國!!」と題し、市内の若手劇団「intro」と「プラズマニア」が千年王國の代表作をリメイクして上演。千年王國は「贋作者」を再演します。
「贋作(がんさく)者」(作・演出:橋口幸絵)の舞台は明治14年の日本。絵師の兄弟の確執と運命を描き、2002年の初演では、豪華絢爛な舞台美術が話題となりました。
舞台に登場する、ニセモノ師として才能を発揮する弟が作る国宝級の美術品の贋作は、団員や札幌のアーティスト達が作った力作。骨董屋や親せきの蔵で見つけたという、実際に使われていた道具も散りばめられています。
劇団千年王國「贋作者」感想と写真集(11月21日掲載)
「劇団千年王國」代表、橋口幸絵さんにお話を伺いました。
いつの時代にもある、普遍的なものを意識しています。
「贋作者」のキーワードは、自分の信じていた事が壊れる意の「アイデンティティ・クライシス」。江戸から明治に移り、色々なものが混ざり合っていた時代の過渡期。その中で、人々は何を求めて生きていけばよいか迷いながらも、何かを見つけていきます。これは今の時代も同じで、私たちにも通ずるものがあると思います。
古い時代を舞台にした作品が多いので、毎回、時代背景や、この道具はこの時代に存在していたか、なども文献などを基に細かく研究します。小道具の机など、贋作の汚しの技術を実践して古さを出ました。紙のサイズも昔と同じにし、障子紙を買ってきて紅茶で染めて古さを出しました。
「贋作者」は、小道具や衣装など、目で楽しめる作品で、美術が好きな人にも見てほしいです。最後に登場する、札幌のアーティストたちが描いた絵巻物は、見どころの1つ。劇場には、出かける楽しさがあるので、着物や和柄の服で是非来てください。
お客さんには日常じゃない所に行って欲しいので、物語性の強いものや、こってりとした別世界の舞台が多いです。世界観を作りこむのが好きなんですね。その中にも、自分と同じ何かが1つ見つかったときの嬉しさも体験してほしいです。
今、札幌にある劇団は主に30才前後が引っ張っています。昔の劇団同士の間柄は、戦場のようで喧嘩するような感じでしたが、今は、サミットのように、色々な劇団に会う機会も増え、意見交換や検証しあう場も増えました。演劇も多様化し、作りたいものが作れる時代になりましたが、その中で自分にしかできないことが問われていますね。
今後は、「演劇」のカテゴリーを超えて、札幌のアーティストとお客さんも取り込んで、もう一歩踏み込んだものをやってみたいです。
(2009年11月2日・記)
● 「トリビュート!劇団千年王國!!」
期間 2009年11月5日(木)〜11月23日(祝・月)
場所 生活支援型文化施設コンカリーニョ(札幌市西区八軒1条西1丁目 ザ・タワープレイス1階)
※JR琴似駅直結徒歩3分または地下鉄東西線「琴似駅」から、徒歩15分
チケット
・「intro」「プラズマニア」
前売1,800円、予約2,000円、当日2,300円
・劇団千年王國
前売2,500円、予約2,700円、当日3,000円
・セット券 4,500円(3劇団の公演を1回ずつ見れます、前売りのみ)
チケット取扱い トリビュート!千年王國公式サイト、CoRichi!チケット、コンカリーニョ、ローソンチケット(intro:19083、プラズマニア:19084、千年王國:19085、セット券19109)、4プラプレイガイド、大丸プレイガイド
問い合わせ 生活支援型文化施設コンカリーニョ 電話 011-615-4859 E-mail tri-sen@concarino.or.jp
日時・開演時間
intro「星空発電所」(2000年上演)
11月5日(木)19:30、7日(土)19:00、8日(日)14:00
プラズマニア「COLORS」(2001年初演)
11月6日(金)19:30、7日(土)14:00、8日(日)19:00
劇団千年王國「贋作者」(2002年初演)
11月12日(木)19:30、13日(金)21:00、14日(土)14:00・19:00、15日(日)15:00、16日(月)19:30、18日(水)19:30、19日(木)19:30、20日(金)19:30、21日(土)19:00、22日(日)14:00・19:00、23日(祝・月)14:00
※公演日によって、高校生以下の招待や、ゲストを招いたトークショーがあるので、詳しくは、「トリビュート!千年王國!!」のページをご覧ください。
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「劇団千年王國」代表、橋口幸絵さん。後ろは「贋作者」の舞台の模型。高さ3メートル以上のセットが並ぶそう。
劇団「intro」と「プラズマニア」が新しい演出で上演する千年王國の作品については「私もどう変わっているかまだ知らないんです。前に作品を見たことがある人も楽しめるのでは」。

「贋作者」写真:原田直樹

小道具の絵皿。実は100円のお盆に、国宝の絵皿を模写した絵が描かれている。団員たちの力作。

道外出身団員の親せきの蔵から見つかったという明治16年と書かれた古い箱。中には絹糸が巻かれた糸巻きが2つ。小道具の1つとして、舞台のどこかに登場するはずです。
 
稽古場には、たくさんのメモが書き込まれた年表や地図、当時の生活様式などの資料が張られ、とことん追求する橋口さんのこだわりが伝わります。
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